「現代数学」という雑誌を毎月買って読んでいます。
職場のコンビニになぜか毎月おいてあるからです。
これが面白い。
tsujimotterのお気に入りは「ガロア理論から見た現代数学」というシリーズで,先月ちょうど Kronecker-Weber の定理の証明が終わったところ。
で,今月がその Kronecker-Weber の定理の意義と,Kroneckerの青春の夢との関連性について。
これが分かりやすい!
いや,証明や数式はぜんぜんわからないんだけど,その背景というか,流れがすごい良くわかるんです。
今月の分はこちらです。
- 出版社/メーカー: 現代数学社
- 発売日: 2015/07/10
- メディア: 雑誌
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不正確を承知で雑多にまとめると,
Kronecker-Weber: 有理数体 上のアーベル拡大と複素指数関数の等分点
Kronecker論文のもう1つの主張: ガウス数体 上のアーベル拡大とレムニスケート関数の等分点
Kroneckerの青春の夢: 虚二次体 上のアーベル拡大とモジュラー関数の等分点
なんでみんな「レムニスケート」だとか「モジュラー関数」だとかに夢中になっていたんだろう,と思っていたのですが,なるほど,そこにはきれいな一直線上の流れがあったんですね。
今まではそれぞれが独自のケースに見えていて,まったくつながりが見えていなかったのです。
こういう風に物語のつながりが見えてくると,勉強の仕方も変わってきますよね。関連性を意識しながら勉強できる。ストーリーテリングは大事。
そして,こうきれいにまとめられると,どうにかして理解してやりたい気になりますね。
Kroneckerの青春の夢をきちんと理解して,人に面白おかしく語れるようになること。これが tsujimotter の青春の夢です。