まず、「収穫逓減」って「しゅうかくていげん」って読むらしいですよ。
読み方すら知りませんでした。
経済学の言葉で、意味は「収穫を大きくしようと規模を拡大しようとしても、収穫の増加量が予想より小さくなってしまう」という現象のことらしい*1。
わかりやすかったのが農地のたとえ。
何かの農作物をつくっていて、収穫量をあげたいと思った。
そこで、農地を倍に増やせば、収穫量も倍になるだろうと考える。
ところが、収穫量は倍にはならない。
なぜなら、増やした分の農地は、元々持っていた農地と比べて質が劣るからだ。
元々の農地は、最も質の高い場所を選んでいるはずなので、当然ほかの場所で探そうとすると質が下がってしまうのである。
同じように「今までこの部門で儲かっていたから、この部門に資金を集中させてもっと儲けよう」と考えて資金を投入しても、思ったほど儲けが増えないということが、実際現象としてあるらしい。
逆に「収獲逓増(しゅうかくていぞう)」という言葉もあるらしい。
つまり、規模を大きくすればするほど、収穫量が上がるというもの。そんなに変な現象ではない。
たとえば、生産性を上げるために規模を大きくしようとしたら、テクノロジー的な工夫が見つかってむしろ生産性が激増したりする、みたいな状況。
もしかしたら、先行者利益みたいなのもあるかもしれないですね。
市場にいち早く参入して、市場のシェアを十分に獲得すれば、自然に利益が集まってくる的な。
*1:「らしい」というのは正確な定義を調べていないから