tsujimotter-sub.hatenablog.com
の第7週目(なかなかしんどい週だった)。
ポイントをまとめていく。あくまで自分のメモ用です。
第7週目(2017/3/3 〜 3/9)
3/3:Coleman写像によるp進L函数の構成(3.2.4)(つづき)
- (あとで全体像を理解してから書いているメモ)
- 加群 の自己準同型写像 を で定義した。
- これはあとでわかるが単なる微分を考えている。 を代入して変数変換すると, となる
- によって定まる の完全列を示した
3/4:Coleman写像によるp進L函数の構成(3.2.4)(つづき)
あとでまとめる
3/5:Coleman写像によるp進L函数の構成(3.2.4)(つづき)
あとでまとめる
3/6:Coleman写像によるp進L函数の構成(3.2.4)(つづき)
- ノルム系から への写像(Coleman写像の合成写像)の完全系列を作った(Thm3.54)。
- 以上の写像の像の元として Stickelberger 元を定義した
- Stickelberger元に指標を適用して,ガウス和をかけたものを考えた
- 次回からp進L函数の別構成がはじまるらしい
3/7:Coleman写像によるp進L函数の構成(3.2.4)(つづき)
- ようやくp進L函数の構成ができた
- に関係するのは補題3.55か
- はノルム系(補題3.46で具体例を与えたもの)
3/8:Coleman写像によるp進L函数の構成(3.2.4)(つづき)
- これまでの構成の手順をまとめた
- (A) 円単数のノルム系 Colemanべき級数 の元
- (B) の対数微分が の特殊値の母函数 と「ほぼ等しい」
- の箇所を省いてもp進L函数の新しい構成はできるが、 のステップを挟むことで、p進L函数と円単数が結びつき、岩澤主予想の円単数のEuler系を用いた証明に使えるらしい。
- わからない点:
- 「対数微分」「母函数」と言っている部分はどこのことを指しているのだろう
- 『 の対数微分が の特殊値の母函数 と「ほぼ等しい」 が 3.2.2 項ですでに直接構成されている』らしいのだが、それはいったいどの話であろうか
- あ、わかったかも!!!
- Ferrero-Washingtonの定理( の 不変量は自明)とLeopoldtの公式( のp進L函数の特殊値は、p進対数関数によってかける)に触れた
3/9:代数的側面と解析的側面の関係(岩澤主予想)
- 円分岩澤主予想の定式化を行った.
- ついに岩澤主予想だ!!!うおおおおお!!!
- 円分岩澤主予想の定式化:
- Dirichlet指標を の有限次アーベル拡大のガロワ群の指標とする.
- を に対応する体とし, を の円分 拡大とする.
- 二種類の不分岐拡大を定義:
- を「到る所不分岐かつアーベルな最大pro-拡大」とする
- を「 の外で不分岐かつアーベルな最大pro-拡大」とする(こっちのほうがでかい拡大)
- 対応するガロア群を定義する:
- (こっちはねじれ 加群)
- (こっちはねじれ 加群ではない)
- 版岩澤主予想
- を導手が の であるDirichlet指標とすると以下が成り立つ
-
- 版は次回( がねじれ加群とは限らないので,ポントリャーギン双対をとらないといけない?)
雑感
- ようやくColeman写像によるp進L函数の構成がおわった。正確にいうと「終わらせた」という感じに近くて、証明の流れはほとんどよくわかっていない。
- 記号が難しくて飲み込みづらかったのと、構成までの過程が長くて全体像をつかむのが難しかった。全体像は最後の説明で、多少はわかった気がしないでもないので、もう一度 3.2.4 の最初から見直した方が良さそう。。。
雑感2(3/9)
- と思っていたら急にわかってきたのでまとめなおしてみる!
- の特殊値(すなわち,ベルヌーイ数 )の母函数 とは 3.2.2 で次のように定義されていた;
- ここから を取り出すには, 回微分して をとればいい。
- さて,ここで と定義されており(対数をとっただけ),この に を 回作用させる。 は とすると実質的に と同じになる。
- のとき であったことを思い出そう( のわかりやすい有理函数の形になっている)
- これがコールマン写像であることを確認するには, に を代入してみれば良い。
- となって,ノルム系の数列が取り出せる(すなわち, は の母函数になっていたのだ)。
- ここで, に数論的指標 を適用して計算していく
- とすると, にそっくりな項を で 回微分する形の式がでてくる。
- 回微分して とすると、 が飛び出す!という流れだ
- の特殊値(すなわち,ベルヌーイ数 )の母函数 とは 3.2.2 で次のように定義されていた;
現在の進捗状況と目標ページ数の比較
とにかく止めないで先に進むことを念頭に入れて進めたので、今回の節のペースは若干早かった。おかげで少しペースを取り戻しつつある。